CATEGORY: 21,人生指南書
DATE: 07/31/2010 08:30:26 AM
座右の諭吉 才能より決断 (光文社新書) 価格:¥ 735(税込) 発売日:2004-11-13 齋藤 孝 |
<本文より>
何が福沢の「自分は自分だ」というアイデンティティを支えていたのか。ずばり“学び続けている自分への自負”である。多くを学び続けることで、他に寄りかからない個としての人格を保つ。それは本当の独立なのだという揺るぎない信念が、実に福沢らしい。
福沢は、学び続けていることを自らのよりどころにしていた。
社会人になってからの人間関係は、人から期待されないと増えて行かない。人に強く求められる人間ほど、人間関係が広がっていく。
自分が必要とされている人間になることが社会人としての人間関係のポイントとなる。
他者から何かを期待される人間、要求される人間というには、大いなる知識や教養といった蜜壺をたっぷりため込んでいる人なのだ。
見識がある。知識がある。それは十分、人格的な魅力になる。ミツバチがいろんな花に蜜を取りに行っては戻ってきて巣にためるイメージを考えて欲しい。その花にあたるのが本だ。何百何千とたくさんの花の間を飛び回るほど、蜜壺は大きくなる。
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