<正義>とは何か

DATE: 05/01/2011 06:48:20 PM


サンデルの政治哲学-<正義>とは何か (平凡社新書) サンデルの政治哲学-<正義>とは何か (平凡社新書)
価格:¥ 987(税込)発売日:2010-12-11
誰にでも進められる本ではないので、★★★★☆
気持ち的には、★★★★★

 マイケル・サンデル教授は、NHKの討論番組で、福島第一原子力発電所の事故を受け、原発の将来は「正に究極のジレンマ」と言った。また、記者会見では、いかに原発の将来を議論するかが「民主主義の究極の試金石(人や物事の価値を判断する目安、試練)となる」と述べた。 原発是非論に関して「激しく対立する問題で互いに敬意を払い、開かれた議論ができるかどうか、民主主義が試されている」と断言した。

ハーバード白熱教室は、当初、深夜に放送されていた(日曜日の夜だったような気がする)。何か、見る価値がある番組が放送されていないかと、チャンネルを替えていたいた私の目に、大きな行動の壇上から学生たちに向かって難しい問いを与える教授の姿が飛び込んできた。その教授こそ、今をときめくマイケル・サンデル教授だった。

伊丹十三監督、岸田秀先生、小此木啓吾先生のおかげで、精神分析の世界に触れることができた私だが、政治哲学の議論は初めてみる世界で、サンデル教授が繰り出す問い(究極のジレンマ)は、閃光のように私の思考を破壊した。
サンデル教授は、いつも議論をこう締めくくる、「答えのない問題を議論することに価値がある」と。

私たちは、答えのない問題を避けて通る傾向がある、上司から押し付けられる目標を達成することを人生の目標と取り違えて、自分の人間性や、自分の哲学をやすやすと明け渡す。しかし、本当にそれで良いのだろうか?内田樹先生は、欲望は他者の欲望を欲望すると仰ったが、組織の欲望を実現するために、自分の人間性や自分の哲学を捨てることは、幸せに繋がるのだろうか?

どんどん厳しきなる社会で、それなりの生活をしたい私たち自身も、原子力を平和利用したいと考える社会と同じように、究極のジレンマを抱えているのかもしれない。
もし、究極のジレンマを自問自答することで、自分の人間性を取りもどし、自分の哲学を構築したいと思った人がいたら、この「サンデルの政治哲学<正義>とは何か」を手にとって欲しい。

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