内部被爆の脅威―原爆から劣化ウラン弾まで

DATE: 04/17/2011 08:39:36 AM


内部被曝の脅威  ちくま新書(541) 内部被曝の脅威 ちくま新書(541)
原発から劣化ウラン弾まで
肥田俊太郎/鎌仲ひとみ
価格:¥ 756(税込)発売日:2005-06-06

劣化ウラン弾による脅威で世界は覆われてしまった。そして近年、微量の
放射性物質による内部被ばくを巡る論争がとみに活発になってきている。
被ばくは、現代に生きる私たち全ての人々にきわめて切実な問題となっている。

天然ウランは地中にあり、放射能は非情に低いレベルで、1キロあたり
10~100ベクレル。ほとんど放射能とはいえません。
それに対して劣化ウランは、1キロあたり10,000,000ベクレル、
低レベルでは、10,000ベクレル。
これはあきらかに放射能であり、
使用すれば危険なのです。(P159)

劣化ウランはウラン258であり、通常天然ウランの中に99%以上含まれている。
残りの1%に満たないウラン235の濃度をあげるために粉末にした天然ウランから
どんどんウラン238を取り除いて、ウラン235が3~4%に濃縮されたものを
原発の燃料にしている。(P159)

劣化ウラン弾は、1991年の湾岸戦争ではじめて実際の戦闘に使用された。
湾岸戦争で使用された劣化ウラン弾は、300~900トンだと言われている。
そしてイラク戦争でおよそ2000トンが使われ、しかもバグダットなどの
人工密集地でも大量の劣化ウラン弾の痕跡が発見されている。(P142,145,149)

内部被曝 いまこそ正しい情報を
「そしていま、わたしたちは、ひとり残らずヒバクシャとなった。
内部被爆をこうむったわたしたちは、人類と核は共存しえないことを
身をもって証明しているのだ。」(帯)

この度の福島第一原発事故によって発生した放射性物質による危機に対し、
厚生労働省は、「お店にならぶ食べものは『影響を受けやすい乳児がロにしても
安全であること』を考えた基準によって管理されています。赤ちゃんはもちろん、
小さなお子さんに対しても特別なご心配はいりません。」と報道しています。
しかしながら、この「内部被曝の脅威」を読むと、わたしたちは、福島第一原発の
事故の前から、内部被曝をこうむっていた可能性が示唆されております。

世界ではじめての大型原子炉が、ワシントン州、シアトルからおよそ350km東方に
広がる砂漠の真ん中に密かに建設された。(P122,P123)
1950年代、ハンフォード核施設の風下に広がる広大な砂漠が政府のプロジェクトで
開拓された。第二次世界大戦や朝鮮戦争で闘った兵士に格安のローンで土地を
分け与え、砂漠を緑化する基盤整備が行われることで砂漠は穀倉地帯への変貌した。
ハンフォード風下地区は灌漑整備によってアメリカ有数の穀倉地帯となった。
あらゆる作物がここで生産され、もっぱら輸出される。りんご、じゃがいも、小麦
コーン、牧草、蕎麦などだ。その大部分を買っているのはファーストフード産業と
日本の商社である。(P130、P133)

私たちも、ハンフォード風下地区で生産された、りんご、じゃがいも、小麦、コーン
牧草、蕎麦などを摂取した可能性が考えられます。

私たちは、自分自身を、子供たちを、子孫を、日本や地球の未来を守るため、
そして、持続可能な社会をつくるために、事実を正確に知る必要があるのです。

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